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素因数分解

概要

正整数 N を以下のように素因数分解して, 素数 pi を key その指数 ei を value とした連想配列を返す.

N=p1e1p2e2p3e3pkek

計算量

  • O(N)

Snippet

C++

cpp
std::map<long long, int> prime_factor(long long n) {
  std::map<long long, int> res;
  for (long long x = 2; x * x <= n; x++) {
    while (n % x == 0) {
      ++res[x];
      n /= x;
    }
  }
  if (n != 1) {
    res[n] = 1;
  }
  return res;
}

Python

python
def prime_factor(n):
    res, x = {}, 2
    while x * x <= n:
        while n % x == 0:
            res[x] = res.get(x, 0) + 1
            n //= x
        x += 1
    if n != 1:
        res[n] = 1

    return res

解説

整数を2から順番に小さい方から見ていき, n を割り切るならば割るという単純な操作をしている. この方法は試し割り法と呼ばれる単純なアルゴリズムである.

整数を小さい方から貪欲に n を割れるまで割るという操作をすると, 合成数で割り切れてしまうことはありえない. なぜなら合成数はその数より小さい素数の約数を持つはずなので, 小さい方から割っていけば先に素数で割られるはずだからである.

また, 割り算を試行する正整数 xn まで試せば十分である.

割り算の回数が logn 回程度で, n 回の素数の候補で割るので, 合計で O(logn+n)=O(n) となる.

検証

参考文献

  • プログラミングコンテストチャレンジブック